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中山間地の産地振興へとうがらし収穫

生育状況を確認する石川さん
(写真:生育状況を確認する石川さん)
JAで、昨年より栽培が始まったトウガラシの出荷が順調です。8月20日は、矢部村にあるJA集荷場に87㎏が持ち込まれました。JAでは現在契約栽培を行っており、集められたトウガラシは大分県の加工業者「株式会社つえエーピー」にゆずこしょうの原料として出荷されています。11月まで4tの出荷を見込みます。

 令和元年度から本格的に始まったトウガラシ栽培は女性や高齢な生産者の所得増大を目的に、中山間地域への野菜振興として導入されたものです。病害に強く収穫量が多いこと、栽培管理が比較的容易といった利点があり、当初は6人であった生産者も、今年は倍以上の13人に増加しました。

 今年は、5月上旬に定植し、7月12日から収穫が始まりました。今年で2回目の収穫を迎える矢部村の石川輝明・春美さん夫婦の園地では、2aの広さに苗400本を定植。連日収穫作業が続いています。1本の苗から約2㎏の収穫を目標とし、一つ一つ手作業で摘み取られます。水中ポンプで土に水を流し込むなど、水管理を徹底しています。石川さんは「トウガラシは収穫が一番大変。いまだ手探りの部分が多いが栽培に励んでいきたい」と話しました。