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日本の夏に電照菊を!八女電照菊の出荷が最盛

美しい八女電照菊を出荷する柴田さん
(写真:美しい八女電照菊を出荷する柴田さん)
全国有数の菊産地として知られる、JA電照菊部会で、令和3年産夏秋ギクの出荷が最盛期を迎えました。盆需要を迎えた現在、八女市のJAフラワーセンターには、連日平均2,000ケース(1ケース150~200本)が持ち込まれ、北海道から福岡まで、全国の市場に続々出荷されています。

 同部会が主に栽培する夏秋ギクは「精の一世」と「優花」で、ともに美しい花形と高い秀品率で、夏用の白菊として市場からの評価が高いです。今年産は少雨で高温な気候で推移する中、梅雨明け後の日長管理や水管理を徹底。花の色艶や葉の濃さともに十分な仕上がりとなっています。

 年間通して、約4,000万本の輪ギクを出荷する同部会では、今年産を105人が90haに作付けします。同市で180aに栽培する柴田幸尚さんは「今年の盆は菊の値段が良いので頑張りたい」と高値での販売に期待を寄せています。

 ハウス内を電照することで開花時期を調整しながら栽培する電照菊。夜になるとハウス内に灯る照明は「不夜城」と呼ばれ地域住民に古くから親しまれていますが、長引く新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年から消費低迷が続いています。スマホアプリを活用し、目合わせ会や販売状況の確認を行うなど、コロナ禍に対応した高品質な輪ギクの出荷・販売に努めています。

 柴田さんは「菊は花持ちも良いので、日用品として家庭に飾るなどして楽しんでほしい」と話していました。