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枝いっぱいに咲く花クジャクソウ出荷本格化

田中さんが持ち込んだ美しい「ブルースター・マークⅢ」
(写真:田中さんが持ち込んだ美しい「ブルースター・マークⅢ」)
JA花き部会クジャクソウ部で、9月上旬から始まった、令和2年産クジャクソウの出荷が本格化しています。茎がクジャクの羽根のように枝分かれして多数の美しい花を咲かせます。中山間地など狭い面積でも作付けできることや、栽培管理に手間が掛からないことから、高齢者を中心に、省力化品目の一つとして注目されています。JAでは、主力品種「ブルースター・マークⅢ」や3年前から導入した「白小蝶」など、計7品種を出荷。フラワーアレンジメントから冠婚葬祭まで幅広い需要に応じた種類の豊富さで、有利販売に取り組んでいます。12月下旬まで関東・関西・九州の市場に出荷する他、2度切り栽培のものを来年4月下旬から5月下旬まで出荷する予定です。

 同部は、今年産を7人が作付けします。立花町白木地区の、田中洋幸さんの園地でも、連日、収穫・選別作業に追われています。田中さんによると、今年産は台風による影響など生育が心配されましたが、害虫の被害も少なく、品質は例年以上の出来だそうです。

 Aコープなど地元の直売所にも出荷している田中さんは「コロナ禍の中で販売が始まり不安だったが、予想以上に順調に売れているようだ」と家庭需要の伸びにも期待します。田中さんは「クジャクソウの魅力は、花持ちの良さと枯れても花びらが落ちないところ。秋冬を彩る季節の花として飾って楽しんでほしい」と話していました。