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高校生が企画開発したドレッシングがコンクールで奨励賞を受賞!

ジャバラをつかった商品「はなかドレッシング」を開発した生徒たち
(写真:ジャバラをつかった商品「はなかドレッシング」を開発した生徒たち)
八女市の八女農業高等学校の3年生生徒が企画開発した6次化商品「はなかドレッシング」が、福岡県が主催する「令和2年度福岡県6次化商品コンクール」で奨励賞を受賞しました。立花町で栽培されている珍しいかんきつ類「ジャバラ」を100%使用したドレッシング。コロナ禍で学校が休校になる中、地元農家と協力し、収穫から約10か月かけて作り上げました。

 商品を開発したのは、同校の生物利用科食品加工専攻に所属する生徒6人。地元のジャバラ生産者である松﨑真喜子さんから、ジャバラを原料にした加工品を開発してほしいと依頼を受けたことがきっかけでした。一昨年の11月下旬に生徒たちが収穫したジャバラを、新鮮なうちに外果皮と内果皮、果汁に分けて一次加工を行いました。醸造酢ではなくジャバラの果汁を使うことで、ジャバラ本来の酸味と風味が味わえます。また、ジャバラに多く含まれる成分から、花粉症の抑制効果も期待されます。他のかんきつ類とは違う独特の華やかな香りを楽しんでもらいたいとの思いから「はなかドレッシング」と名付けました。

 商品では「ジャバラこしょう」を使ったピリ辛味と、果皮のみを使ったノーマルの2種類が味わえます。「大人から子どもまで、幅広い世代の人たちに好みに合わせて楽しんでほしい」と同校生徒の、中尾萌唯さんはPRします。

 商品は、レシピを松﨑さんに渡した後、生産者らによって製造され、地元の「道の駅たちばな」などで販売される予定です。 コロナウイルスの影響で、約3か月学校に通えない日が続いたことで「活動が制限され時間に追われるなど不安な面もあった」と振り返る生徒たち。それでも生徒の江田歩夢さんは「一つの商品を作って誰かに食べてもらうという経験はとても大きかった」と話します。江田さんは「この経験を生かして、就職先でも積極的にアイデアを出し商品を企画していきたい」と抱負を語っていました。