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貯蔵庫の中で甘みを増した「蔵出しミカン」出荷順調

貯蔵庫の中で「蔵出しミカン」の出来映えを確認する久木原さん
(写真:貯蔵庫の中で「蔵出しミカン」の出来映えを確認する久木原さん)
JAふくおか八女かんきつ部会で、1月22日から始まった「蔵出しミカン」の出荷が順調に進んでいます。同部会では、現在、立花町と黒木町の集荷場で集荷が行われています。直販での取引を中心に、2月下旬まで、約250tの出荷を見込みます。

 「蔵出しミカン」は、11月下旬から12月上旬にかけて収穫したシートマルチ栽培のミカンを、専用の貯蔵庫で1月下旬からの出荷開始まで寝かせた晩生のミカン。一定期間、貯蔵庫の中で貯蔵させることで、酸度がまろやかになり、糖度11度以上で濃厚な甘みのある味に仕上がります。

 同部会では、令和2年産「蔵出しミカン」を42人が作付けしています。黒木町で栽培している、久木原美成さんの貯蔵庫でも出荷が続いています。久木原さんは「今年産は天候に恵まれ糖度ののりがとても良く。例年以上に濃厚でおいしい味に仕上がっている」と話しています。貯蔵庫の中の温度や湿度を一定に保つため、換気を小まめに行い、腐敗などを防いでいます。久木原さんによると、昼夜の寒暖差が大きい中山間地の気候から、より赤みが強く高品質なミカンができるそうです。

 また部会では、出荷前に各部会員の貯蔵施設を巡回して品質を調査。生産履歴の提出を徹底するなど、安全安心で高品質な貯蔵ブランドミカンの生産に取り組んでいます。

 久木原さんは「『蔵出しミカン』は、一度食べたら忘れられないほどまろやかで濃厚な甘さが魅力。期間限定の味をぜひ食べてほしい」と話していました。