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高品質で希少な味、サクランボ出荷本格化

「福岡の八女茶」ロゴマーク付きティーバッグを贈呈した藏内会長(写真㊨)、江島部会長(写真㊧)と服部誠太郎県知事(写真㊥)
(写真:集荷される井手さんのみずみずしいサクランボ)
八女市黒木町のJA黒木中央選果場で、4月30日から始まったサクランボの出荷が本格化しています。JA管内では、同町の井手新次郎さん1人がサクランボを栽培しています。井手さんは「紅さやか」「佐藤錦」「山形美人」「紅秀峰」の4品種を、約15aに無加温ハウスで栽培。年間通して約200kgを出荷します。この日は柔らかくジューシーな味わいと香りの良さが魅力の「佐藤錦」を108パック(1パック100g)持ち込みました。全品種通して、5月下旬まで京都の市場に出荷される他、JA農産物直売所「よらん野」でも販売されます。

井手さんが作るサクランボは、実の中に凝縮されたみずみずしい甘さが魅力で、糖度は平均15~20度になります。その品質の高さや希少性から、市場では1パック700円の高値で取引されることもあります。

井手さんの園地では、昼夜の気温差が激しい中山間地の気候を生かしながら、有機質肥料にこだわり栽培します。また、光の当たり加減を考慮したダイヤモンド型のパックに実を上にして詰めることで、サクランボを宝石に見立てた演出にもこだわっています。

20年以上サクランボ栽培を続けている井手さんの園地では、品種ごとに色や味が違うため、長年の経験を生かしつつ実際に食べて味を確認することで、適熟収穫に努めています。

井手さんは「今年産は冬に気温が低かったため品質も上々。九州では栽培している人が少ないサクランボの味を楽しんでほしい」と話しました。