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JAぶどう部会の販売高が過去最高額を記録

JAぶどう部会の、令和6年産ブドウの販売高が、過去最高の33億4700万円(前年比103%)となり、販売単価も1㎏あたり1,802円と過去最高を記録しました。全国的に減少傾向にある黒系ブドウの生産維持や市場との連携強化、長年にわたる優良品種への改植が実を結びました。
福岡県内で最大のシェアを誇る同部会は、現在321人が在籍。市場人気の高い巨峰やピオーネ、シャインマスカットを中心に栽培しています。今年度の販売数量は1864t。令和3年以降販売高は4年連続で30億円を突破しています。
同部会では、あえて小房に仕立て、1パック350gサイズを中心に栽培することで、着色・食味の向上や他産地との差別化を図っています。また、生産者が持ち込んだシャインマスカットは毎日糖度検査を実施。基準に満たないものは出荷停止にするなど、厳しく品質を管理することでブランド力の維持に努めています。
販売面では、加温→無加温→トンネル栽培と作型を組み合わせ、4月末から9月まで長期出荷することで、売り場の確保につなげています。他にも、営農指導員による現地巡回や生産者への聞き取りにより、生育・集荷状況などの産地情報を月に複数回作成。精度の高い情報を、早期に市場と共有することでシーズンを通して単価維持に取り組んでいます。
今後は、日照不足に陥りやすい梅雨時期や夏場の高温への対応策を確立し、JA産ブランドのさらなる地位向上に力を入れていきたい考えです。
JA担当職員は「今年は異常気象により生産現場でも苦労を強いられたが、部会員の努力により過去最高の販売高を記録することができた。引き続き生産・販売の両面から販売単価向上に取り組み、生産者の所得増大につなげていきたい」と語りました。