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イチゴ株冷作業進む

 JAいちご部会で、8月21日から花芽分化を促進させる株冷(低温暗黒処理)作業が順調に進んでいます。JA管内3ヵ所の低温貯蔵倉庫にはコンテナいっぱいに詰め込まれたイチゴ苗が生産者により持ち込まれ、続々と倉庫内へ運ばれています。9月13日まで入庫が続き、約7万コンテナを管理します。
 株冷作業とはイチゴ苗に20日程度低温処理を行い、花芽分化を促進させ安定出荷を目指す方法。作型を分け、定植時期をずらすことで最需要期の年末年始に切れ目のない安定出荷を可能にしています。
 同部会では、従来の作型である3~5型に加え、今年から6型に取り組みます。定植時期は9月25日頃。近年の気温上昇に伴い、株冷を行わない普通ポットの花芽が付きづらいといった問題を受けて導入しました。定植を9月内に終わらせることで、その後の栽培管理との重複を避ける他、単価の高い年内出荷の増加を図ります。
 今年は記録的な猛暑日や台風10号の影響が懸念されていましたが、生産者の適切な管理により順調に生育。病害虫の被害も少なく草勢の強い充実した苗に育っています。今後は一番早い作型で9月5日から定植が始まり、11月上旬の収穫を見込みます。
 JA担当職員は「労力分散や売り場確保のためにも、株冷を活用した切れ目のない長期出荷に部会全体で取り組んでいきたい」と話しました。