TOPICS 新着情報

中山間地でドローン防除進む

 JA管内の中山間地で、8月上旬から始まったドローンによる水稲の防除が順調に進んでいます。機体の大きさなどの問題から、ヘリでは作業できない基盤整備外の水田を中心に行い、今年は8月下旬までに約90haを防除予定です。
 ドローン防除は、ヘリ防除と比べ騒音が少なく、小回りの利きやすさが特徴。従来、棚田などで行われてきた動力噴霧器を使った防除に比べ、労力が少なく農業の省力化が期待できます。
 8月16日には、ドローン3台が地区ごとに分かれ「ヒノヒカリ」「恵つくし」の水田を防除。オペレーターが2人で1組となり、早朝から夕方にかけて、周囲の障害物や風向きに注意しながら効率的に作業しました。
 JAでは、昨年からドローン防除を開始。福岡県内で初めて、㈱オプティムのPTS(ピンポイントタイム散布)サービスを利用しています。同サービスでは、申込書の取りまとめなどの事務代行に加え、最適な時期にドローンによる農薬散布が可能となります。
 今年度は、JAに防除依頼のあった水田の位置情報をもとに同会社が電子地図を作成。当日作業するパイロットの割り振りや経路も決めます。従来のJA職員による手書き地図の作成、立ち合いが不要となり、経費・作業人員の削減にもつながりました。
 JA担当職員は「八女地域の農業が今後も継続していけるよう、JAとして積極的に課題解決に取り組んでいきたい」と話しました。