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ブドウ「博多ピオーネ」出荷最盛

 JAぶどう部会で、5月下旬から始まった令和6年産ブドウ「博多ピオーネ」の出荷が最盛期を迎えています。現在、JA集荷場には、連日平均約2500㎏が生産者によって持ち込まれ、福岡・広島・関西の市場に出荷されています。9月下旬まで続き、約239tの出荷を見込みます。
 今年産は梅雨入りが遅れ、十分な日照量があったことから肥大がよく、甘みも凝縮。昼夜の寒暖差も大きく、果皮が黒く色づいており、高品質な仕上がりとなっています。
 「博多ピオーネ」は、「シャインマスカット」「巨峰」に次ぐ同部会主力品種の一つ。大粒で酸味が少なく、爽やかな甘みが楽しめることから、幅広い世代の消費者に高い人気があります。JAでは、出荷前には糖度17以上、酸度0.7%以下の基準で検査を行っており、厳選したもののみを出荷します。
 黒木町の加温ハウスで同品種を約50a栽培する中島麗子さんは、連日収穫に追われています。朝4時から作業を始め、家族と共に1日平均300~400㎏を収穫。土作りには力を入れており、落ち葉を使った自家製の堆肥を施用する他、土壌分析の結果に合わせた肥培管理を行うことで樹勢の維持に努めています。収穫の際には一度袋を濡らすことで、果実との摩擦を減らし果皮のブルームがはがれないよう工夫しています。中島さんは「ピオーネは高糖度ながらもさっぱりとした後味が魅力。愛情込めて一生懸命育てているので、たくさんの人に食べてもらいたい」と話しました。