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八女茶発祥地で献茶祭

 八女茶発祥の地として知られる八女市黒木町笠原の霊巌寺で5月2日、八女市やJAふくおか八女、JA茶業部会黒木矢部支部が「第61回献茶祭」を開きました。 
 献茶祭は、繁栄の基礎を築いた「栄林周瑞禅師(えいりんしゅうずいぜんじ)」の遺徳をたたえるとともに、「福岡の八女茶」の更なる振興と発展を祈念し開催されました。
 八女茶は約600年前、中国への留学を終えた禅僧・栄林周瑞禅師が全国を旅していた途中、同町を訪れ、この地に霊巌寺を建立しました。その際、鹿子尾村庄屋・松尾太郎五郎久家氏に種子を与え栽培・製茶法を伝授したのが始まりとされています。
 献茶祭には茶関係団体やJA、行政など関係者約100人が出席しました。会場では野点茶席が設けられた他、新茶の試飲や茶葉の天ぷらが振舞われました。祭事では、松尾太郎五郎久家の子孫である松尾章三郎さんの新茶を皇風煎茶礼式総師範の平島光宣さんがたて、献茶された後、昨年茶山歌日本一大会グランプリの池田敏枝さんらにより「八女茶山唄」が奉納されました。
令和6年度産は、温暖な気候と降水に恵まれ順調に生育。茶の大敵である霜の大きな被害もなかったことから香りと味の優れた高品質な茶に仕上がっています。
 主催者代表あいさつで、三田村統之八女市長は「長い歴史の中で育まれた八女茶が全国に名声を高めている。引き続き需要に応じた茶生産に取り組んでいきたい」と話しました。