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中山間地でドローン防除始まる

 JA管内の中山間地で令和5年8月から試験的に水稲のドローンによる防除が始まりました。従来のヘリ防除では機体の大きさ、基盤整備外の水田などの問題からヘリ防除ができなかった地区を中心に取り組み、新米の収穫に向けて病害虫の防除や農作業の省力化を図ります。
 今年は9月上旬まで棚田などの斜面の水田を中心に計17㌶に2回防除を行います。
 ドローン防除はヘリ防除と比べて機体が小さく騒音も少ないのが特徴で、小回りが利きやすく、比較的基盤整備されていない場所でも操作できます。暑い時期に棚田などで行われてきた動力噴霧器を使った防除に比べ、労力が少なく作業時間を大幅に減らせるため、熱中症をはじめとした病気やケガの予防に大きな期待がかかります。
 また防除では水田のデータを委託企業が電子地図に入力し、ドローン防除のパイロットの割り振りや経路を決めます。電子地図を導入する事で従来のJA職員による手書き地図の作成、立ち合いが不要となり職員の負担や経費の軽減につながります。今後は生産者の要望に応じ作業面積を増やしていく予定です。
 JA担当職員は「生産者の高齢化や後継者不足といった問題から省力化は避けられない課題の一つ。今後も生産者が農業を継続していけるよう、JAとして取り組んでいきたい」と話しました。