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伝統的な茶手もみ技術競う

 新茶シーズンを迎え、福岡県八女茶手もみ技術研究会と福岡県茶業青年の会は4月4日、八女市立花町の八女市担い手研修センターで「第39回福岡県八女茶手もみ競技大会」を開きました。大会には「おいしい八女茶づくり」の伝統と情熱を次世代に伝え、さらなる品質向上を目指そうと毎年新茶シーズンに開催されます。今年は「福岡の八女茶」生産に携わる若手後継者21人(3人1組7チーム)が参加しました。
 選手は、焙炉(ほいろ)と呼ばれる製茶台を囲み、約5時間かけて葉ぶるい・軽回転もみ・重回転もみなど手もみ作業に奮闘。製茶技術の基本である伝統的な手もみの技術を競い合いました。
 団体戦では茶の外観、水色、滋味といった内質の計4項目、また個人戦は選手1人1人の手もみ動作点で、6人の審査員が厳正に審査されました。
 団体戦では200点満点中193点を獲得し、筑後チーム(永松宏章さん、角琢人さん、近藤竜成さん)が優勝。また、個人戦では徳永慎太郎さんが満点の15点を獲得し優勝に輝きました。
優勝した筑後チームは、11月に静岡県で開催予定の「第25回全国茶手もみ茶技術競技大会」に出場します。
 今回審査員を務めたJA茶業部会江島一信部会長は「茶を作る上で基本となる技術が手もみ。今年は八女茶発祥600年ということもあり、消費者の購買意欲も高まることが予想される。大会を通じ品質の良い茶を生産することで更なる消費拡大につなげてもらいたい」と述べました。