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全国大会に向けて茶研修会開く

 福岡県茶生産組合連合会は、12月22日、令和5年に控える「第77回全国茶品評会」へ向けて、技術の向上を図ろうと玉露・てん茶の研修会を開きました。茶生産者をはじめ県、JA職員など合わせて約30人が参加。令和4年8月に行われた品評会の審査結果をもとに概要・改善点が報告されたほか、栽培技術向上につなげようと互評会が行われました。同連合会では9月にも煎茶を対象とした研修会を開いています。
 研修会では福岡県農林業総合試験場八女分場の吉岡哲也分場長が審査基準である外観・水色(茶葉を抽出した湯の色)・香気・滋味の4部門ごとに改善点を説明。玉露の部では葉傷みや湯の色が赤みがかっていると減点となりやすいため、摘採時に葉が熱を持たない管理を行うよう呼び掛けました。てん茶の部では茶葉が細かすぎず、水色が澄んだものが好まれるため、仕上げ加工技術の更なる向上が必要だと話しました。
 その後行われた互評会では、品評会で上位入賞を果たした23点の茶が用意されました。参加者は審査結果を片手に見た目・香り・味などを確認。出品者に使用肥料や栽培管理について質問するなど積極的に意見を交換しました。
令和5年は18年ぶりに地元福岡で品評会が開催になると同時に、八女茶発祥600年を迎え、大きな節目の年となります。より高品質な茶生産に繋げるため、八女地域農業振興推進協議会八女茶部会と同連合会は合同で成績優秀者の茶園を参考に栽培管理マニュアルを作成。またJA営農指導員が講習会や定期的な巡回を行うなど優秀な成績を収めるべく様々な取り組みを行っています。