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八女茶発祥600年に向け祈願祭開く

 JA茶業部会は12月31日、黒木町の霊厳寺で「福岡の八女茶発祥600年祭に向けての祈願祭」を開催しました。令和5年には八女茶の栽培が始まってから600年を迎え、8月から9月にかけて福岡県内で全国茶品評会が開催されるなど、年間を通じてさまざまな八女茶にまつわるイベントが予定されています。その一環として、歴史と伝統のある八女茶の振興を年を越しながら祈願しようと開催されました。福岡県議会の桐明和久議長や八女市の松尾一秋副市長、野中公彦JA組合長ら来賓や茶業関係者ら約50人が出席しました。
 祈願祭では、同寺住職による祈願や来賓による焼香、あいさつ、除夜の鐘つきが行われました。また、製茶技術の基本である伝統的な手もみの製法を未来に繋げPRしようと、茶業部会青年部黒木支部の部員6人が八女茶の手もみを披露。当日約5時間かけて焙炉(ほいろ)と呼ばれる製茶台を囲み、下揉み・上揉みなど手もみで作業し、参加者に公開されました。
 八女茶は600年前、中国からの留学を終えた禅僧・栄林周瑞禅師(えいりんしゅうすいぜんじ)が全国を旅していた途中、同町を訪れ、鹿子尾村の庄屋・松尾太郎五郎久家氏に種子を与え栽培・製茶法を伝授したのが始まりとされています。
 野中公彦JA組合長はあいさつで「600年という歴史と伝統の重みを感じながら、八女茶にとって一層の飛躍の年となるよう、年間を通してPRしていきたい」と述べていました。