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中山間地域の野菜栽培振興へトウガラシの収穫本格化

 JAで、7月中旬から始まった令和4年産トウガラシの収穫が本格化しています。JAでは中山間地域の野菜栽培の振興のために、令和2年度から本格的にトウガラシの栽培を導入しています。病害に強く収穫量が多いことや、栽培管理が比較的容易で女性や高齢者にも負担が少ないといった利点があります。本年産は13人がトウガラシを作付けしています。
 JAでは現在契約栽培を行っており、八女市矢部村のJA集荷場に持ち込まれたトウガラシは、大分県の加工業者「株式会社つえエーピー」まで、ゆずこしょうの原料として出荷されます。11月まで約3tの出荷を見込みます。
 同村の石川輝明・春美さん夫婦の約2aの園地でも収穫作業が続いています。苗400本を定植している園地では、1回で約60㎏が収穫されます。石川さんの園地では、定植前にフラワーネットを設置し、苗の成長に合わせてネットを上げていくことで、風などによる倒伏を防ぐほか、枝が裂けるのを防いでいます。また、水中ポンプによる灌水など、気候の影響を受けやすい露地栽培でも水管理を徹底しています。
 石川さんは「年々栽培管理にも慣れ、品質は上々の出来だ。手作業での収穫は大変だが、今が収穫の盛りなので夫婦で頑張りたい」と笑顔で汗を拭います。