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希少な広川産パッションフルーツ出荷始まる

 八女郡広川町のJA広川中央集荷場で、令和3年産パッションフルーツの出荷が12月10日から始まりました。JA管内では出荷者が一人しかいない希少な農産物です。東京都の2市場に約200㎏を、1月中旬まで出荷する見込みです。
 パッションフルーツは、亜熱帯を原産とする植物で、糖度15にもなる濃厚な甘さと爽やかな酸味が特徴。出荷先では、都内の高級料理店などにスープなどの原料として調理されています。
 パッションフルーツを栽培する田中博己さんは、同町で約6.6aにハウス栽培をしています。この時期以外に夏場の6~8月にも出荷しています。平成21年からパッションフルーツの栽培を始めた田中さん。冬場では例年では、約1tを栽培していますが、今年産は夏の高温の影響で収量が減る見込み。花を主体に栽培している田中さんはパッションフルーツ栽培の魅力について、栽培管理の手間が掛からず作りやすいことを挙げています。田中さんは「一度食べるとくせになる独特の風味を、ぜひ味わってほしい」と話していました。